ダム管理主任技術者

ダム管理主任技術者とは、ダムの安全管理を目的として、政令によって定められている国家資格である。

水力発電や潅漑用水確保を目的として河川区域内につくられたダムのなかで、高さ１５ｍを超すものについては、その安全を確保していくために設置者は必ずダム管理技術者の有資格者を専任して配置しなくてはならないことが河川法によって定められている。

現在、わが国に設置されている水力発電所の数は１１５０カ所あまり。
これに潅漑用水ダムなどを含めるとかなりの数にのぼる。ところが、まだまだ有資格者が不在のダムが相当数あるといわれている。

いわば、供給が需要に追いついていないのが現状である。

経験年数がポイントで、電力会社の事務所や出張所の所長クラスのポストに相当する資格になっている。



国家資格

受験資格：
要学歴、実務経験。


・大学、高等専門学校などで正規の土木に関する課程を修めて卒業後、ダムまたは河川の管理に関し3年以上の実務経験者

・高校、旧制中学において、正規の土木に関する課程を修めて卒業後、ダムまたは河川の管理に関し5年以上の実務経験者

・国土交通大臣の定める要件（学歴、実務経験）を満たし、ダム管理技士試験（後述）に合格した者

・国土交通大臣の定める要件（学歴、実務経験）を満たし、ダム管理主任技術者研修（後述）を修了した者

・国土交通大臣が最初の2つに規定する者と同等以上の知識と経験を有する者と認めた者。学歴と実務経験について細かい認定基準がある。


試験内容：
学科、実技。

【問い合わせ先】　

（財）全国建設研修センター研修局
TEL：
042-324-5315